闇ノ花





正直に答えたのに、男はまた笑った。


ムッとして、思わず風呂敷を取り返そうと手を伸ばす。





「はいはい、えーっと、脇差しの店……。こっちだ、ついて来い」





男は少しだけ考えた後、すたすたと歩き出した。





「あの、どの辺りにあるか教えてくれるだけでいいんですけど……」


「だからな?こんなん、お前持てねぇだろ?これから脇差しも加わるんだぜ?」





男は聞く耳を全く持たなかった。


それどころか、お前華奢だからなーとまた笑っている。


華奢って……私これでも、忍なのに。


絶対力がないって思われている。


はぁぁ……。


仕方なく、その人の後ろ姿を追いかけた。