……何かにつまずき、倒れてしまった。 風呂敷は私より1メートルくらい先にあり、膝がじわじわと痛む。 着物も腕も風呂敷も、土だらけ。 最悪だ。 何だか悔しくて唇を噛んだ。 立ち上がろうとしても、痛くてそんな事出来ない。 すると……。 「ははははっ、お前大丈夫か?」 馬鹿にするような笑い声が、私の耳に入ってきた。