「あ、だが一人だと危ねぇな。誰かに付いてってもらうか……」 「いや、大丈夫ですよ?」 夜中に一人で出歩いたくらいだから。 だから……大丈夫。 「いやいや、危ないだろ。いくらなんでも……」 「大丈夫です!」 きっぱりと言い張ると、土方さんは観念したようにため息をついた。 「お前な、いくら忍だからって、浪士に絡まれたら戦おうなんて馬鹿げた事考えてんじゃねぇぞ」 ごめんなさい土方さん。 戦います、当然。 腕を上げる絶好の機会を逃すわけにはいかないから。 それに……。