── ─── ──── 朝日が差し込んでいる。 ふわぁ……と、大きなあくびをした。 あれ、でも。 私が今いるのは、布団だった。 そして、上には木造の天井。 昨日は桜の木の下で寝たような記憶があるんだけど。 ……ん? 「やっ、山崎⁉」 ごろんと寝返りをうつと、そこに山崎の寝顔がドアップであって反射的に少し離れる。 えっ、ちょっと待った。 ……寒かったから、我慢できずに布団に入ったのかな? だけど、まさか一緒に寝てたなんて。 私の大声で山崎は目を覚ましたみたいだ。