「やっと目が覚めたか」





山崎はそう言って、また笑った。


そして立ち上がると、私の方を見る。


……何?





「副長の部屋に行くぞ」


「え?何で?私一人でいいんじゃないの?」


「いや、俺も呼ばれているから」





そうだったんだ。


山崎もって事は、監察の事について何か言われるのかな。


行きたくないけど、何とか立ちあがる。


スタスタと歩いて部屋から出る山崎を追いかけながら、口を開いた。