「よい、しょっと」 眩しいくらいに輝くそれを持ち上げてみる。 結構重たかった。 と、その時。 「──芳乃!今すぐ刀を離せぇ!」 お爺ちゃんの焦ったような怒鳴り声が後ろから聞こえてくる。 え……お爺ちゃん、いつの間に⁉ しかし、振り向こうとするや否や、その光に体が包まれていくのが分かった。 そして、ふっと、私の意識が飛んだ。