――――――― ――――― ――― 10分後。 赤い生地の襟元にビジューが付いたオシャレなワンピースに着替えて試着室から出た。 途端に店員さんから、似合いますの声が聞こえて思わず笑ってしまう。 「お持ちの服をお預かりします。」 「お客様、本当にお似合いですよ。では、ヘアメイク等は隣の個室で行いますので、こちらへどうぞ。」 はぁー‥ここまできたら、付き合うか。 面倒だけど、座ってれば良いんだし。 ―