彼女と過ごしていく中で 最初は特に何も思わなかった ただの新入社員 ――いや 教えがいのある新入社員 放っておいたら、不安で不安で震えていそうで 目が離せなかった 必死に俺の言葉に耳を貸して 一生懸命、俺と同じ事をする 褒めると、本当に嬉しそうに笑って 子供の様に、はしゃいだ 時には顔を真っ赤にしたり 拗ねる様に口を尖らせたり 本当に瀬川は真っ直ぐで汚れていなかった