まだまだ日の長い夏は、一向に溶ける様な日差しを和らげてはくれない 窓辺に座れば、窓から差し込む日差しが肌をジリジリと焼く そんな中、まだほのかに残る藍原さんの香り 可憐に咲く牡丹の様に、芳しくって こんな息苦しい世界の中でも、安らぎを与えてくれる それと同時に甦るのは 愛おしそうに、切なそうに、前を見据える大西主任の横顔 大きな瞳を細めて、まるで太陽を見ている様だった 「――外掃除に戻ります」 会いたい 側にいたい たとえ今、私の入る隙間なんて 1ミリも、なかったとしても