「秋山……あのね…っ」 「光、今日用事あるから、先帰ってて」 「秋山…っ!!」 「じゃぁな」 離れていく秋山の背中を見て、また瞳が滲む。 ……傷つけた。 あたし秋山のこと、すごく傷つけた。 もう笑ってくれないかもしれない。 もう話してくれないかもしれない。 もう光、って。 呼んでくれないかもしれない。 人の心をもてあそんでいたのは、……あたしだよ。 「秋山…っ」