「───スゥ!」




「おいで、俺がパパを探してあげる」




 そう、言ってくれたのは誰だったっけ。




「お利口にしてたら迎えなんてすぐだ」




 そう言って、涙の止まるおまじないをしてくれたのは誰だった?




 おひさまみたいなきらきらの笑顔で笑いかけてくれたのは誰?







 きっと、これは夢。


 自分が傷つかないように、自分で作り出した夢に違いない……


 だって、わたしは捨てられたのだから。







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