予言と過去




その日から、大聖堂から出て、仕事を捜す事にした。



何軒も何軒も店を回り、罵声を浴びせられたり、水を掛けられたりした。



それでも俺は諦めなかった。



一刻も早く大人に なって、誰の力も借りずに独りで生きる。



誰にも迷惑を掛けない。



それが俺に出来る、唯一の償いだと思った。



自ら死ぬのは、家族に申し訳無い。



生きるのは、周りに申し訳無い。



だから、誰も居ない所で ひっそりと生きようと思った。



漸く低賃金で雇ってくれる所を見付け、俺は大聖堂を出た。