「たく、お前らは!!
 注意力が足んねぇんだよアホゥッ!」

「だからごめんって…」

「まぁまぁ、怪我もなかったんだしいいじゃねぇか、な!」


 人数的には不利だったのに、なぜか圧勝した3人。

 それでもって今は光の光による光のためのお説教タイム。

 なんちゃってっ。

 て、笑えればどんだけいいか…。

 すでに1発頭突きを喰らったせいか、ちょっとクラクラする…。

 涼と芳斗ははなれて、2人だけで話してる。

 い〜なぁ…彼氏。


「でも、2回目は勘弁な?
 …心配したんだからな」


 あたしの頭を撫でる春樹の手が、少し震えてる。

 光は眉を寄せて、大きなため息を吐いた。

 …心配、させちゃったんだな。


「…うん、ありがとう」


 でも、ごめんね…?

 緩んでいく口は、戻りそうにないの。