少しは上手くなったかな…?

 自分じゃよくわかんないや。

 でもね、気持ちはちょっと…

 変わった気がするの。

 あなたから見たら…

 あたしはどう見えるのかな?

 それはもう、二度とわからないことだけれど

 ねぇ…君に歌を届けるよ。

 あたしの心の声。

 あなたへの…メッセージ。



 今日だけは…あの人を想って歌わせて?

 これからは春樹を見ていくから…

 今日だけは、歌わせて…。


「はぁ…、皆さんには、愛する人がいますか?
 あたしには、とてもとても…愛した人がいました」


 ねぇ、お母さん…見てる?聞いてる?

 あたしの想い…わかって?

 そんな簡単に忘れられない。

 だって…まだ、あんまり経ってない。


「その人のために…『君の笑顔に』と、あともう1曲…歌います。
 聴いてくれているか、わかりません。
 歌なんてやめろ、と…言うかもしれません。
 でも…あたしは、歌いたいから…歌います。
 その人の心に届くかはわかりません。
 …聴いて下さい、『オモイノカケラ』」