結局、藤から返信はなかった。
藤が予約してくれたのは、想像以上に大人っぽくて、お洒落なお店だった。
薄暗い照明はムードがあるんだけど、程よいボリュームの音楽や、
ナチュラルなイメージのインテリアが、高校生の私たちにも居心地よく感じられる、
ほんとに感じのいいお店。
店内の半分くらいのスペースを貸し切って、私たちはソファに座って乾杯した。
「それじゃ、二年B組に、かんぱーい!!」
ハイテンションで乾杯の音頭をとった藤は、
私のいるテーブルのちょうど後ろのソファに座って、
いつものようにたくさんの友人に囲まれている。
藤は慣れたお店だからなのか、とてもリラックスしていて、笑顔もくつろいでいる。
で、私はというと、猛烈に眠かった。
薄めに作ってもらったジュースのようなカクテルを飲んでいると、
それだけでうっかり眠ってしまいそうになる。
そんな私に気づいて、美雪が顔をのぞきこんできた。
「大丈夫? 依子ちゃん、眠そうだけど」
「あはは……」
私は適当に笑ってごまかす。
実は昨日、ベッドに入った後も藤の返信を待って眠れなくて、
結局一睡もできなかったのだった。
そんな寝不足の私をよそに、藤はダーツをしたり、
オニオンフラワーをジャンケンで負けた男子の口に詰め込んだりと、
無邪気に友人たちとふざけあっている。
なにはともあれ、藤が楽しそうでよかった。
藤が予約してくれたのは、想像以上に大人っぽくて、お洒落なお店だった。
薄暗い照明はムードがあるんだけど、程よいボリュームの音楽や、
ナチュラルなイメージのインテリアが、高校生の私たちにも居心地よく感じられる、
ほんとに感じのいいお店。
店内の半分くらいのスペースを貸し切って、私たちはソファに座って乾杯した。
「それじゃ、二年B組に、かんぱーい!!」
ハイテンションで乾杯の音頭をとった藤は、
私のいるテーブルのちょうど後ろのソファに座って、
いつものようにたくさんの友人に囲まれている。
藤は慣れたお店だからなのか、とてもリラックスしていて、笑顔もくつろいでいる。
で、私はというと、猛烈に眠かった。
薄めに作ってもらったジュースのようなカクテルを飲んでいると、
それだけでうっかり眠ってしまいそうになる。
そんな私に気づいて、美雪が顔をのぞきこんできた。
「大丈夫? 依子ちゃん、眠そうだけど」
「あはは……」
私は適当に笑ってごまかす。
実は昨日、ベッドに入った後も藤の返信を待って眠れなくて、
結局一睡もできなかったのだった。
そんな寝不足の私をよそに、藤はダーツをしたり、
オニオンフラワーをジャンケンで負けた男子の口に詰め込んだりと、
無邪気に友人たちとふざけあっている。
なにはともあれ、藤が楽しそうでよかった。
