それまでは家で応援するつもりでいたのに、そのメールがすごく嬉しくて嬉しくて。 張り切りすぎて、指定された時間より随分早く来てしまったくらい。 「試合、頑張ってね! たくさん応援するから!」 「うん。ありがとう」 そう言って笑った大翔くんだけれど、全国大会出場を賭けた試合だからか、どこか緊張した面持ち。 緊張を少しでも和らげるためにと、再び口を開きかけたその時、大翔くんが先に口を開いた。