「自分で?デパ地下?」


「マスクして帽子かぶって?」


「怪しいオーラ出しながら?」


奈桜、奏、心は明らかに面白がっている。


「面白がってるだろ?そんな訳ないだろ?あんな女子だらけのデパ地下にそんな格好して行ったら反対におかしいだろ?余計に見られるよ。ネットだよ。ネット」


「オレも。ネットは便利だよね。配達してくれるし。こういう買い物で、たくさん買う時は便利」


碧も泉の答えに続いた。
今は便利な世の中である。
わざわざ買いに行かなくても有名店の品物が簡単に買える。
荷物を運ぶ手間もいらない。
ただし、配達先の住所は念のために事務所になっている。
その辺に抜かりはない。


「なんだ。そっち?ジャングル系の名前のとこ?」


奏はつまらない顔をする。