部屋中、一気に花が咲いたように明るくなる。
甘い香りに包まれ、春が来たよう。
誰もがつられて笑顔になった。
「いつもありがとうございます」
にっこり笑いかけながら、左手に持った茶色い紙袋から小さい茶色い紙袋を取り出して渡す。
中には手作りのチョコレートと手書きのカード。
「わぁ。ありがとうございます!」
さとみは端から順番に一言添えてチョコレートの入った紙袋を渡して行く。
「おい、さとみちゃんのチョコやで。どないする?」
光の目はさとみに釘付けになったまま、奈桜に小声で話しかける。
「どないするって。食べればいい」
興味なさそうに奈桜は答える。
「アホか。食べてどうすんねん。無くなるやろ」
食べる以外のチョコレートの活用法が奈桜の頭には浮かばない。
甘い香りに包まれ、春が来たよう。
誰もがつられて笑顔になった。
「いつもありがとうございます」
にっこり笑いかけながら、左手に持った茶色い紙袋から小さい茶色い紙袋を取り出して渡す。
中には手作りのチョコレートと手書きのカード。
「わぁ。ありがとうございます!」
さとみは端から順番に一言添えてチョコレートの入った紙袋を渡して行く。
「おい、さとみちゃんのチョコやで。どないする?」
光の目はさとみに釘付けになったまま、奈桜に小声で話しかける。
「どないするって。食べればいい」
興味なさそうに奈桜は答える。
「アホか。食べてどうすんねん。無くなるやろ」
食べる以外のチョコレートの活用法が奈桜の頭には浮かばない。