「おぉ。当たり前だろ?毎日だよ。ついでに裸にエプロンもやってる」


奈桜は自慢気に言うとドヤ顔になる。
もちろん、冗談。
『コイツ~~~!』と、奏が笑いながら奈桜の背中におぶさる。
せっかく奏が違う方へと話を振ってくれたのだから、それに乗っかろう。
『ごめん……奏』


「今度、ゆっくり話そう。オレも真剣に考える」


「ありがとう。奈桜。……ちゃんと時間、作ってよ。連絡、待ってるから」


にっこり微笑むと、先に部屋へと入って行った。
奈桜はしばらく立ち尽くす。
みんなの力で出来た結婚。
アイドルにとって結婚はデメリットの方が大きい事は言うまでもない。
自分は奏の為に何が出来るだろう。
どう動けばいい?
冷静に考えれば、口を挟める立場ではない。


「裸にエプロン………、今度頼んでみようかな?」