パパはアイドル♪vol.3~奈桜クンの呟き~

「なんか言った?」


「いや、何でもないよ。奈桜、夫婦ってさ、夫婦だからさ、踏み込んでもいいんじゃないの?深刻ぶらずにかる~くさ、『具合悪いの?』って。梓さんがどう答えるか分からないけど、何か言わないと始まらないよ。まず、会話。心で思うんじゃなくて、言葉にしてみなよ」


数秒の間があった。
その通りだと思ったから。
心の中では色々、梓に話しかけている。
でも、それをどうはっきりと言葉にしていいのか分からない。


つい、
選び過ぎてしまう。


「そう……かもしれない。言葉にしないと伝わらないよな?ここで心配してたって胃は治らないしな」


「だから胃だとは……」


急に元気になった奈桜を見て、泉が笑う。
『頑張れ。パパドル』