亮の姿が、女の人と共に私の目に映ったのだ。 しかも私と帰る約束なんてしてないように、楽しげにしている。 その女の人、昨日とは違う人だ。 まただ。 また亮(あきら)は、私との約束を破ったんだ。 また一緒に帰られないんだ。 そう思うと次なる一歩を踏み出せない。 どうして? 言えばいいのに。 「一緒に帰ろうって言ったじゃんか!」って。 でも私は何も言えなかった。 その姿を赤田は見て、私の目に移る人にも目を向けていた。