そして私は逃げるようにこの場から立ち去った。 そしてアパートに入った。 部屋のドアの前でふと手が止まる。 また亮と帰られなかったんだ… まだ違う女の子といるんだ… そんなことを思い、ついつい手が止まってしまったのだ。 あの幸せだった頃に戻りたいよ。 一緒に帰りたいよ…。 私はこの思いを亮に伝えられなかった。