シャワーを終えて脱衣場に出ると、バスタオルの上にトレーナーが置いてあった。


瀬名君のかな…?


タオルで身体を拭いて下着を着た後、袖を通してみた。


わー大きい。


瀬名君ってこんなに大きいの?


一枚でワンピースみたいになっちゃった。


私は脱衣場から出て、リビングへと向かった。


リビングに着くと、瀬名君は頭にタオルをかけてその場に立っていた。


濡れているから、椅子に座る事も出来なかったんだね。


「瀬名君、待たせてごめんね。寒かったよね」


瀬名君って本当に優しい…。


「俺は大丈夫。

それより優月、髪乾かしておいた方がいいよ。

店舗に行ったら、ドライヤーがいくらでもあるから使って。

俺もシャワー浴びてくる。

髪乾いたら、俺の部屋に行ってていいから」


「ん、わかった」


瀬名君はお風呂場へ行き、私は美容院の店舗へと入った。


ドライヤーを手に取り、コンセントに差し込む。


鏡を見ながら、ドライヤーで髪を乾かす。


プロ仕様のせいか、乾くのが早いみたい。


髪がすっかり乾いたので、私は二階の瀬名君の部屋へと向かった。