「なぁ」
「ん?」
「卒業しても、俺と会ってね」
「どうしたの?」
「卒業しても、ずっと友達でいて欲しい。
学校が違っても、時々はこうして会って欲しい」
「…うん。そんなのもちろんだよ」
「良かった」
私だって、瀬名君に会いたいもの。
川の流れをじっと見つめていたら、瀬名君が右手で私の左手をそっと握った。
親指で私の指を優しく撫でる瀬名君。
その感触に、トクンと心臓が優しい音を立てた。
ふと、瀬名君を見上げる。
綺麗な優しい瞳が、私の動きを止める。
私はたまらず、視線だけを落とした。
ドキドキしていると、瀬名君の顔がゆっくり近づいて来て。
次の瞬間。
瀬名君の唇が、私の唇にきごちなく触れた。
少しだけ触れたその唇は、すぐに離れていき……。
だけど私の顔のすぐ近くに、まだ瀬名君の顔があって。
またゆっくり近づいて来て、そっと唇が重なった。
今度はさっきよりも、少し深く。
私は目を閉じて、瀬名君の上着にぎゅっとしがみついた。
その瞬間、二人で羽織っていたダウンが落ちて、瀬名君が私の頬を両手で包み込んだ。
「ん?」
「卒業しても、俺と会ってね」
「どうしたの?」
「卒業しても、ずっと友達でいて欲しい。
学校が違っても、時々はこうして会って欲しい」
「…うん。そんなのもちろんだよ」
「良かった」
私だって、瀬名君に会いたいもの。
川の流れをじっと見つめていたら、瀬名君が右手で私の左手をそっと握った。
親指で私の指を優しく撫でる瀬名君。
その感触に、トクンと心臓が優しい音を立てた。
ふと、瀬名君を見上げる。
綺麗な優しい瞳が、私の動きを止める。
私はたまらず、視線だけを落とした。
ドキドキしていると、瀬名君の顔がゆっくり近づいて来て。
次の瞬間。
瀬名君の唇が、私の唇にきごちなく触れた。
少しだけ触れたその唇は、すぐに離れていき……。
だけど私の顔のすぐ近くに、まだ瀬名君の顔があって。
またゆっくり近づいて来て、そっと唇が重なった。
今度はさっきよりも、少し深く。
私は目を閉じて、瀬名君の上着にぎゅっとしがみついた。
その瞬間、二人で羽織っていたダウンが落ちて、瀬名君が私の頬を両手で包み込んだ。



