「すごく背の高い子だったわ。

ちゃんとお礼を言っておきなさいよ」


背の高い人?


洋平君だよね。


わー、申し訳ないことしちゃったな。


私は早速、洋平君に電話をかけた。


『おう、優月。大丈夫か?』


「迷惑かけてごめんなさい。

あと、洋平君。

私のこと、家まで送ってくれたんでしょう?

重かったよね?ありがとう」


『え?あ、あぁ、いいよ。気にするな』


「ホントにごめんね。じゃあ、また」


『あぁ、またな』


ふぅ。


私、何やってんだろ。


蒼甫君。


久しぶりに会った…。


せっかく忘れかけていたのに…。


なんだか、また胸が苦しくなりはじめちゃった。


蒼甫君…。