蒼甫君と河原デートをした数日後、すぐに期末試験の発表があって。


学校で蒼甫君に会えるには会えるけど、あの日以来二人きりでゆっくり会うことはなかった。


ただ話せるだけで楽しかった頃と違って、私はこの頃少し贅沢になっていた。


教室で蒼甫君と話していると、目が合うたびにどうしようもなく触れたくなった。


蒼甫君と二人きりになりたい。


抱きしめられたいと思ってしまって。


その衝動を抑えるのが、大変だった。


蒼甫君は、そんなことないのかな。


私だけが一人、気持ちが先走っている気がする。


最近の私、少し変だ。


暑さでどうかしちゃったのかな。