春休みに入って4日経った時、蒼甫君からメールが届いた。


『俺、明日仕事休みなんだ。
優月もバイトないだろ?
明日一緒におじきの家に行かない?』


蒼甫君、明日お休みなんだ。


おじさんと、みゆきさんかあ…。


久しぶりに会いたいな。


私は行くと返事をした。


早く明日にならないかなあ。





蒼甫君は前日からおじさんの家に泊まるみたいで、駅で集合になった。


電車に揺られること40分。


バイトのたびに、何度も使ったこの路線。


すごく懐かしい。


電車がホームに着き、私は電車を降りた。


小さな改札口へと向かう。


改札機に切符を通して出ると。





駅舎の前に、蒼甫君と瀬名君が立っていた。