ふたりのガーディアン

「さぁ、みんな。食べちゃおう」


静華ちゃんの合図で、私達はオードブルに手をつけた。


「おいしー」


幸せそうな顔をするさっちゃん。


「すげぇー豪華だよな。こんなの誰が作るの?お母さん?」


斉藤君、私もそれ思ってたよ。


「ケータリングよ」


「は?」


「はっ?って、えっ?

斉藤君、意味わからなかった?

えーと、デリバリーって言えばいい?

つまり配達してもらったのよ」


「……そうなんだ」


住む世界が違うとは、こういうことなんだろうか。


「静華、今日おじさんとおばさんは?」


「パパとママは出かけてるのよ。だから、騒いでも全然大丈夫よ」


静華ちゃんの言葉に、蒼甫君はふぅんと返事をした。


私達は食べたり飲んだりしながら、しばらくおしゃべりを楽しんだ。