私は蒼甫君をリビングに案内した。


「そこに座って待っててね。お茶入れて来る」


私は冷蔵庫を開けて、冷たいお茶を出し、グラスに注いだ。


それをダイニングテーブルに置くと、蒼甫君の向かいに座った。


いただきますと言って、私達はお弁当を食べ始めた。


蒼甫君と自分の家でご飯食べるなんて、ちょっと不思議な感覚だな…。


お弁当を食べ終わると、私達は2階へと上がった。


あれ?


今朝私、綺麗に部屋を片付けたっけ?


ちょっとそんな事が気になりながら、ドアを開けた。


「暑いねー。待ってね。すぐ窓開けるから」


私は部屋の2ヶ所の窓を開けた。


「へぇ。綺麗にしてんねー。あんまり物がないね」


「うん。ごちゃごちゃしてるのが苦手で…」


「でも色使いが女の子だよな」


あ、あんまり見ないで欲しいな。


恥ずかしいから。