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*
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その後も、順調に二人の生活は過ぎていった。
結局、私は7時近くまでバイトをすることにして、バスで帰るようにした。
シュウは雨の日も風の日も、私を迎えにバス停まで来てくれる。
父さん達がその間に何度かこっちに来るって言ったけど、今は私にとって大切な時だからと言って断った。
バイトのこともう少し隠しておきたいし、今のこの生活の流れが定着するまで父さん達には来て欲しくなかったから。
仕事にはずいぶん慣れた。
職場の人ともけっこう話すようになったし、お客さんにも慣れて来た。
だから、バイトが辛いと感じるようなことはなく、今までよりもずっと充実した日々を送れるようになった。
楽しい上にお金ももらえるなんて、願ったり叶ったりだ。
シュウとも特に大きなトラブルはないし、不本意ながら、今の暮らしを受け入れようとしてくれてるように感じられた。
今のうちにお金を貯めて、そして、働く事にも慣れたら、ここを出てシュウともう少し都会で暮らすのも良いかな…なんて、最近の私は考え初めていた。
もちろん、そのためにはある程度まとまったお金がないと無理だ。
だから、すぐになんてとても無理。
最低でも一年…いや、それじゃ足りないかな。
お金のこと以外にも問題はたくさんある。
父さん達にはシュウのことを話した方が良いのか、それともずっと言わない方が良いのか…
言ったら、いろいろ聞かれることはわかってるけど、それに答えられるはずはないし、シュウは戸籍がないから、当然、私達は結婚も出来ない。
結婚……!?
突然思い浮かんだその言葉に、私の顔は熱くなった。
そうだ…その間には、私とシュウの仲も今より進展してるかもしれないし……
きゃあ~~…
……って、照れてる場合じゃない。
ま、私は籍とかはどうでも良いけど、父さん達はそんなこと許すはずないし、なによりも身元の不確かなシュウとの結婚を許す筈がないから、やっぱり二人でどこかに行くしかないのかな…
父さん達と絶縁状態になるのはやっぱり辛い事だけど、そういうことも覚悟しておかないといけないのかもしれない……
私はそんなことを漠然と…でも、私なりに真面目に考えていた。
そんな最中に、事件は起こった……
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その後も、順調に二人の生活は過ぎていった。
結局、私は7時近くまでバイトをすることにして、バスで帰るようにした。
シュウは雨の日も風の日も、私を迎えにバス停まで来てくれる。
父さん達がその間に何度かこっちに来るって言ったけど、今は私にとって大切な時だからと言って断った。
バイトのこともう少し隠しておきたいし、今のこの生活の流れが定着するまで父さん達には来て欲しくなかったから。
仕事にはずいぶん慣れた。
職場の人ともけっこう話すようになったし、お客さんにも慣れて来た。
だから、バイトが辛いと感じるようなことはなく、今までよりもずっと充実した日々を送れるようになった。
楽しい上にお金ももらえるなんて、願ったり叶ったりだ。
シュウとも特に大きなトラブルはないし、不本意ながら、今の暮らしを受け入れようとしてくれてるように感じられた。
今のうちにお金を貯めて、そして、働く事にも慣れたら、ここを出てシュウともう少し都会で暮らすのも良いかな…なんて、最近の私は考え初めていた。
もちろん、そのためにはある程度まとまったお金がないと無理だ。
だから、すぐになんてとても無理。
最低でも一年…いや、それじゃ足りないかな。
お金のこと以外にも問題はたくさんある。
父さん達にはシュウのことを話した方が良いのか、それともずっと言わない方が良いのか…
言ったら、いろいろ聞かれることはわかってるけど、それに答えられるはずはないし、シュウは戸籍がないから、当然、私達は結婚も出来ない。
結婚……!?
突然思い浮かんだその言葉に、私の顔は熱くなった。
そうだ…その間には、私とシュウの仲も今より進展してるかもしれないし……
きゃあ~~…
……って、照れてる場合じゃない。
ま、私は籍とかはどうでも良いけど、父さん達はそんなこと許すはずないし、なによりも身元の不確かなシュウとの結婚を許す筈がないから、やっぱり二人でどこかに行くしかないのかな…
父さん達と絶縁状態になるのはやっぱり辛い事だけど、そういうことも覚悟しておかないといけないのかもしれない……
私はそんなことを漠然と…でも、私なりに真面目に考えていた。
そんな最中に、事件は起こった……



