「 変 態 な 店 長 さ ん。 」
窓際を振り向く店長。
私が不意打ちで急に声を発したものだから、動揺が隠せないようだ。
慌てて精液まみれのエプロンを必死にゴミ箱へ捨てようとしている手を厨房の中へ入り、私はガッシリ掴んで更にセリフを続けた。
「見てましたよ。
…それ、私のエプロンですよね。」
何も言葉が出ないのか怯えているような表情で店長は固まっている。
この人を上司としての目を失い、純粋に可愛いって感じたのは今日が初めてだ。
普通の女子だったら、気持ち悪いって軽蔑するだろうけど…私は違う。
むしろ凄く興奮して…
なんだか何かしらの所有権を握った感覚に囚われて…
とにかく店長の弱味を握ったという優越感に酔いしれているのかもしれない。

