(おかしいな…さっき店長も
皆と一緒に出ていたはずなのに…)
鍵を閉め忘れたのか、それともまだ中に誰かいるのかと不思議に思いながら、私はゆっくり中へ入っていった。
他の部屋は真っ暗だが、厨房にだけ灯りがともっていた。
やはり誰かいるらしい。
軽い好奇心と恐さがあったので、静かに…なるべく気付かれないように私は厨房の中を窓からソッと覗きこんだ。
そこには………
「…ハァッ…ハァハァ……うっ…ぁ…」
イスに誰かの作業用エプロンをかけて、それを眺めながらしきりに下半身に手をあてがい…動かしている。
店長の村井さん(36)だ。

