………キーンコーン………




授業が始まる音が鳴る。

いつも通りの月曜日。

アクビをしながら退屈気に、教師の話を右から左へ受け流す。

高校二年生、永瀬ケンイチ。

ふと、窓の外を眺めた。

向かいの校舎の屋上には…

一人の少女がたたずんでいる。



「サユ?」



少女の名前を呟いた時だった。

















少女は間もなく屋上から飛び降りた。