「ゆきくん!」と瑞姫はニコニコ…

というより「恋する乙女」の顔に

なっていた。

「え、イチゴミルクはいってねぇじゃん」

とパックを揺らしながらいじけたような

そぶりをみせた。

(…意外と元気系な人なのかも…)

竜太とは正反対な性格。

瑞姫のタイプがもっとわからなくなった。

「俺さーその子タイプだわ、瑞姫!」

指をさした先には…アタシ。

瑞姫は顔がひきつっていた。

(…まさか…だよね)

「わ、わたし!?」

「おう!めっちゃ可愛いし…

 俺と付き合っちゃう??」

とわたしにちかづいてきた。

瑞姫の表情は怖くてみれなかった。

「えっと…私…」

「わりぃな、イケメン君。

 こいつ俺の女なんだわ。」

後ろから肩を組んできたのは…

竜太だった。

「りゅ…竜太!」

と私がいうと「つまんねーの」と

言う感じの顔でみてきた。