一人で解決してしまっていた。

…竜太はあたしを真っ直ぐみていた。

(あたし、この人じゃなきゃ…ダメだ。)

「俺の事、もう嫌いになったんだったら

 俺がもう一度、お前を振り向かせる。

 俺の事、まだ好きなら…。

 戻ってこい…!」

「あたし…竜太じゃなきゃだめだよ…」


あたしが泣きやむまで竜太は

一緒にまっててくれた。

「…よし、帰るか。家まで送る。」

「ありがとう…」

「梨花っっ…!」

と優介がいい振り向くと優介は

我に返ったようはっとなり

「ん?」と聞くと優介は

「じゃあな」と穏やかな笑みを見せた。

でも、少し寂しそうにも見えた。

優介が本当にあたしのことを

好きならば辛いだろう…。

でも、彼にはもう戻らない。

彼はあたしを後押ししてくれた。

優介という大好きだった人がいたから

今は竜太に出会えた。

…もう人の考えに惑わされない。