「竜太おはよー!」

「おう。」

付き合って一ヶ月が経ち、秋になった。

今日の竜太は元気がない。

「元気ないね」

「そう?」

そっけなくいうと教室に入った。

次の日も…その次の日も。

その状態が一週間つづいた。

「どうしたの?」

「いや、別に。」

話すのも「うん」「いや」「別に」

「おう」「そう?」の5パターン。

ロボットみたいな感じだった。

(終わりかけのカップルみたい)

そう考えると悲しくなってくる。

すると、ロングヘアーの女の子がきた。

「竜太君、あたしとデートしない?」

私が彼女っていうのも有名だし

知ってるはず。

私の方をみてニコっと笑った。

「…あぁ、いいよ」

嘘かと思った。

「ちょっと!なんで他の子と…」

「お前さぁ…」

すると、私の腕をひっぱり

誰もいない薄暗いところへ連れて行かれた。