しかし、そのころから「男みたいな

幼馴染」ではなく、「特別な異性の子」

となっていて初恋を経験した。

「…俺、美麗のコト、好きだわ。

 …俺の彼女になってくれないか?」

「…はい!!」

テンポよく告白もOKをもらい、

中三の夏。

「優ちゃんすごいね。運動神経いいし」

この言葉は全然気にしていなかった。

…だが。

「優ちゃんイケメン」とか「優ちゃん

誰と付き合ってんだろ」とか…。

会話に優介のことばかり。

「優介のコトが好きなのかよ…」

俺は「違うよ」っていってくれると

思っていた。信じてた。

でも、頬を少し赤らめながら…

「りゅーちゃん…ごめん」

…俺の初恋は俺の親友によって

消されてしまった。