怖くなって、涙が溢れた。
「ひっく……」
「ははっ。泣いてる。でもあいつが悪いから」
あいつって、緒方くんのこと?
……緒方くん。
なんで今日、一緒に帰らなかったんだろう。
どうして、一緒に補習のプリント手伝わなかったんだろう。
気を失って、どれくらい時間が経ったのか分からないけど…
緒方くんは今、何してる?
こんな怖いことされてても、頭の中に浮かぶのは、緒方くんの笑顔。
「……ひっく……うぅ…」
…………助けて。
緒方くん、助けて……!
──バンッ!!!!
その時。
大きなドアの開く音と共に、この薄暗い場所に光が差し込んだ。
私と、私にのしかかってる男の人はそちらの方を見る。


