side美紀



僕が部屋の外に出てみると、朝永組と黒田組が一触即発状態だった。




「おい玖龍。お前の狙いは僕だろ?」


僕が声を発すると、朝永組の威嚇対象が僕へと向いた。




「あぁ。愛しい美紀。やっと出てきてくれたね。」




すると朝永組はざわついた。
僕が敵か味方か分からないんだろう。



なら名乗ろうか。



「我が名は麗龍。そして轟組時期組長轟美紀!」


そして思いっきりパーカーを脱いで姿を現すと、ざわついていた朝永組がさらにざわついた。