東side


「美紀は一体...何者なんだ」


思わず口から零れた。
「ごめん、俺心配だから姉ちゃんのあとをつけたいんだけど」


悠真さん...。

悠真さんは俺らよりも年下だが、実力がすごかったため、中学生で幹部になった逸材だ。


「俺も行く」

優さんもそう言い、手を挙げた。



「なら、美紀をつけるぞ。急いで準備しろ」


俺はそう言って、バイクの手配をさせた。



そして、美紀をつけに行こうとすると...

「美紀のバイクは、そうそう追いつけるもんじゃねぇ。注意しろよ。」

理事長がそう言ってくれた。


「ありがとうございます。行ってきます。」


そう言って俺らも部屋の外へ出た。