美しいけど冷淡な貴方へ送る花



震える腕は
さっきまでゆっくり振りあげられていたとは思えないぐらい
本当に何もかもを壊してしまいそうな勢いで
振り下ろされた。


同じタイミングで地面に弾けた雨粒は
もっと強く弾け飛ぶ。


拳がジン…っと痛んだ。
腕まで痛みが這い上がってくるように痺れた。



内側からどんどんと痛みは広がっていくようで、

結局、壊れてしまったのは私だった。