震える腕は さっきまでゆっくり振りあげられていたとは思えないぐらい 本当に何もかもを壊してしまいそうな勢いで 振り下ろされた。 同じタイミングで地面に弾けた雨粒は もっと強く弾け飛ぶ。 拳がジン…っと痛んだ。 腕まで痛みが這い上がってくるように痺れた。 内側からどんどんと痛みは広がっていくようで、 結局、壊れてしまったのは私だった。