どうするのが正しいのか分からずに、俺はなるべく有紗を見ないようにしながら隣のブランコに座る。
ギギギィと、音をたてたブランコに軽く舌打ちすると
『重量オーバー?』
と、ふふっと笑った。
だけど、そんなのも一瞬。
目が合えば、そらされて
下を向いた瞳は揺れた。
俺は震えだした有紗に気付かないフリをして上を向いた。
有紗が話せるようになるまで、待とう。
きっと彼女は泣くのを我慢していたのだろうから。
有紗は強がりだから。
そしてバカみたいにばあちゃん思いで心配かけたくないって思ってるから。
俺の横じゃないと、泣けないんだ。

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