一気にかあぁっと赤く染まる頬。 何だかカッコつけたことを言ったことへの恥ずかしさと "有紗"と呼んだことへの恥ずかしさが これでもかって言うほど頬に熱を持たす。 やべぇ………恥ずかしすぎる。 俺は俯いて赤くなった顔を隠した。 『……樹くん…』 「んぁ?」 『ありがとう』 そう言った時の有紗の笑顔を俺は未だにはっきりと覚えている。 ───────── ─────……