聴きたいことが山ほどあったはずなのに、花の声を聞いたら、どうでもよくなった。
「体調はもういいのか?」
「……うん、もう大丈夫。あの、ごめんなさい。ロミさんの結婚式、本当にすごく行きたくて……でも、ドタキャンしちゃって、紅虎すごく怒ってたって金次くんが言ってて……紅虎に電話するのがちょっと怖くて……今頃に……」
「Just forget it.」
Because, I could hear your voice after a long time.
「何て言ったの?」
「金次のアホって言った。まぁ、気にするなよ。葵から聞いてるかもしんねぇけど、式は大成功だったから」
良かったとホッとしたような声が電話越しに聞こえ、思わず笑ってしまった。
あいつの笑顔がすぐ思い浮かんだからだ。
「……紅虎?どうしたの?」
「___いや、俺、今、決めたよ____」
「決めた?」
え?えっ?何?と不思議そうに問いかける。
「I'm coming to see you soon.」

