「A Happy New Year!!」
俺たちはシャンパングラスを片手に、乾杯をした。
ハーバーに集まる人々の歓喜の声がここまで聞こえてきた。
ホテルのベランダから優雅に花火を観ている。
ドーン ドドーン
午前0時を知らせる合図とも言うべきか、シドニーハーバーの上空にたくさんの花火が舞い上がっては咲く。
父親と母親はデッキチェアに座り、シャンパングラスを片手に談笑している。
手すりに捕まり、花火を観て子供のようにはしゃぐRomiの背中を白鷹が後ろから抱きしめている。
___別にイラ立ちはしないけど……俺だけヒトリじゃね?
ぐっとシャンパンを飲み干す。おかわりのシャンパンを注ごうとしたら、瓶の中はすでに空だった。
「テーブルの上に赤ワインがあったわね?」と母親が部屋の方を指差す。どうやら、俺に取って来いと言いたいらしい。
空の瓶を持ち、部屋に入った所で、ポケットの携帯が鳴っているのに、気付いた。
花火の音で気付かなかったみたいだ。空のシャンパンボトルをテーブルの上に置き、ベランダへと続くガラス戸を閉めた。
+81×××××××××
携帯の画面を確認した。日本から?見たことない番号からだった。

