「ありがとう」
白鷹は俺の手をがっちりと握ってそう告げた。
「やめろよ、キモイな……」
慌てて振りほどいたものの、「照れ屋さんだな、虎くんはー」と声を上げて笑っていた。
「日本に行って、ステキな人たちに巡り合えたんだね。虎くんの周りにはそういう人が集まってるんだね」
「……まぁな」
そういえば、白鷹ときちんと話すきっかけをくれたのは、あいつだったな。
ちっちゃくて、生意気で、嬉しかったり悲しかったり、怒ったり笑ったり、ボロボロ泣いて、感情がコロコロ変わる忙しい奴。
他人のごたごたに首ツッコんで、一緒に悩んで、いつの間にか励まされてて、気付いたら、悩んでた事なんて忘れてたんだ。
What are you doing now?
……I miss you.
「虎くん」
名前を呼ばれて我に返った。

