Murder a sponsor.

「2人とも戻ってきたし、少し眠ろうか?眠れる時に眠って身体を休めないと、いざという時に動けなくなっちゃうしね」


 浦松先生の提案に、反対する者はいなかった。疲れて睡魔が襲ってきていたこともあるだろうけど、いざという時に動けなくなるのは厳しいしな。


「全員が一緒に眠るのは危険なので、見張りとして誰かに起きてもらった方がいいでしょうね。時間になったら交代するということにして」

「そうね。それがいいわ」

「それじゃあ、交代する人は――」


 見張る人や見張る時間帯を話し合いで決めたのだが、思っていたよりもあっさりと決まった。

 国語準備中に布団なんて便利なものはないので、眠る人達は床の上で丸くなるように横になる。

 ちゃんと掃除はしてあるのか、床が埃っぽくないのと……季節が冬じゃないことに感謝だ。もしも今が冬だったら、寒くて眠るどころじゃなかっただろうから。


「ん……」


 自分の肩に重みを感じた。ビックリして目を向けると、琴音が俺の肩にコテンと頭を乗せていた。


「琴音……?」

「え?あ……ごめんなさい……。ウトウトしていた、みたい……」

「いいよ、そのまま寝ちまいな」

「でも……」

「遠慮するなって。少しでも寝ないと、身体が休まらないぞ?」


 俺がそう言うと、琴音は再び俺の肩に自らの頭をコテンとおいた。