Murder a sponsor.

 ぴくりとも動かなくなった赤羽さんを見ていると、俺の頭にカッと血がのぼっていく。


「……のせいだ……」

「真人くん?」

「新名!お前のせいだ!お前があんな問い詰めるような言い方をしたから!だから赤羽さんは……っ!」


 ……分かっている。

 こんなことを言ったってどうしようもないし、赤羽さんは帰ってこない。分かっているんだ。

 でも、1度頭にのぼった血は、簡単にはおりてくれなくて……。自分でもとめられない、怒り。

 琴音が必死に俺をとめようと抱き着いてくるのが……せめてもの救いかな。


「……」


 新名は目を見開きながら唖然としていて、ぶるぶると震えているようだった。

 自分の犯した過ちを、どうしたらいいのかが分からないのだろう。


「真人くん、落ち着いて……!」

「……っ」


 琴音にそう言われ、俺は少しずつ落ち着きを取り戻していった。


「……悪い、言い過ぎた。お前を責めたって、しょうがないのにな……」

「……いっ、いえ。僕が……悪いんです……。僕のせいなんです……」


 みんな、暗い気持ちでいると、浦松先生は弱々しくも微笑んだ。