「こらこら~!えーっとキミは……2年1組の北條 真人(ほうじょう まさと)くんだね!眠っちゃダメだよ~?」

「?!」


 教室中のみんなが、驚きに満ちた表情をしながら俺の方を向いた。

 確かに、俺は2年1組の北條真人だ。……けど、なぜ、俺が机に突っ伏して寝ようとしていたことが分かった?

 これじゃあ、まるで、校内に監視カメラでもつけていて、俺らの行動が丸分かりってことじゃないか……!


「くくくっ、驚いてる驚いてる~!ボクはなんでもお見通しなんだよ?例えば、そうだなぁ……キミの担任である宮城先生が、こちらに向かって来ているコトとか♪」


 その瞬間、教室の廊下側の窓ガラスが、一瞬で真っ赤に染まった。

 近くにいた生徒たちは悲鳴をあげながら離れ、ガタガタと震えている。

 一体何が起きたのかと騒いでいると、ゲームの主催者は言った。


「まだボクの話は終わってないからね~。勝手な行動をしてもらったから、死んでもらったよ」

「なんだと……?!」


 放送室に注意しに行くとでていった宮城先生が……死んだ?うそだろ?

 でも、確認するのが怖くなって、本当かどうかを確かめる術はない。