Murder a sponsor.

 まだ戸惑う気持ちはあったものの、剣城さんが笑いながらそう言うので、俺達はそれを了承した。


「えっと、舞、さん」

「ええ。それで構わないわ。行きましょう」


 ――(彼等は……目を覚ましたら俺達を捜し回り、また襲い掛かってくるんじゃないだろうか?)

 そんなふうに、気絶している男子生徒のことが気になりつつも、俺達はそそくさと保健室を後にした。

 仮にまた襲ってくるのだとしても、気絶している彼等を殺すほど、俺達の精神面は強くなかったんだ。

 次に目を覚ました時、自分のしようとした事の重大さに気付いて、改心してくれるといいいんだけどな……。


「……ところで、」


 給食室に向かう途中、熊沢が妙に真剣な顔をして口を開いた。

 ……廊下の至るところに人間だったモノが転がっているせいか、震えているようではあったけど。


「舞さん……って、どうして男子達に襲われていたの?いきなり?」

「ええ、そうね。講堂を出る頃には、さらに私やクラスメートはバラバラになって……1人になった途端、さっきの彼等が襲い掛かってきたの」

「そうなの……。でも、よかったね!私達が駆け付けるのに間に合って……」


 熊沢は微笑む。